上司におススメしてもらい読みました。
著者は日本企業復活のカギは、社内起業家が増えることとかかれていました。
社内起業家をしている私にとってはとってもうれしい言葉でした。
社内で新規事業を立ち上げようと思われている方は読んでいただくととても参考になること間違いなしです。
以下私の備忘録と感想です。
もくじ
立ち上げ前に知るべき新規事業6つのステージ
ステージ1 ENTRY期…仮説を提示する
①顧客
- 顧客は誰か
- たしかにそういう人や企業は存在するか
②課題
- 課題は何か
- たしかにそういう課題はあるか
- それがどれほど根深いか
③ソリューションの仮設
- その顧客のその課題はその方法で解決できるか
- たしかに解決できそうか
- 代替手段はないのか
④検証方法
- 顧客、課題、ソリューション仮説が成立するための検証方法は何か
- それが期間、予算内でできそうか
ステージ2への昇格条件
上記4要素が揃っているかどうかのみ
ステージ2 MVP期…仮説を実証し、投資判断ができる事業計画を立案する
①事業仮説を実証する
- 課題をもった顧客を見つけてくる
- その人や企業に対してソリューション仮説の検証をさせてもらう
②事業計画として成立させる
- 売り方の設定と値付け
- コスト構造の見積り
- 時間軸を入れたシミュレーション、将来的に儲かるという計画を立てる
ステージ3への昇格条件
事業仮説が実証され、事業計画が成立するか
ステージ3 SEED期…実際に商売を成立させ、グロースドライバーを発見する
①実際に商売を成立させること
- 必要最低限となる投資金額を会社から得て、一旦やるだけ
②グロースドライバーを発見すること
- グロースドライバーとは顧客を拡大するための方法
- セールスとマーケティングを行う
- 注意すべきはLTV>CAC(顧客獲得コスト)
- 整理やサービスそれ自体と同じかそれ以上に営業・マーケティング手法にもユニークさが求められることも少なくない
ステージ4への昇格条件
実際に商売が成立し、グロースドライバーが発見できていること
ステージ4 ALPHA期…最初のグロースを実現する
①最初のグロースを実現する
- ためらわずに資金を投下し、ひたすら顧客数を拡大する
- CACの悪化、組織の疲弊・成長痛・競合の出現に注意する
- 社内起業の場合、追加予算確保に時間がかかるので早いタイミングで危機を察知
ステージ5への昇格条件
最初のグロースが実現できたか
投資された資金を使い切り、当初描いた通りの顧客数と売上の拡大を実現した状態
ステージ5 BATA期…既存事業と比較が可0能な最小規模まで到達する
①成長率を落とさずに成長を続け、既存事業と比較が可能な最小規模まで到達する
- 経営会議が完全に無視することができない規模(売上規模を伝えたときに社長、役員が無視せずに興味を抱き、議論しようという気分になる規模)
- 全社成長戦略を語る上では無視できない存在になっている
②既存事業と遜色ないガバナンスを構築する
- SEED期やALPHA期では見過ごされていた小さな問題1つが露見すれば大きなリスクとなりうる時期
ステージ6への昇格条件
・上記2点が実現できているか
ステージ6 EXIT期…新規事業としての枠組みを卒業する
①既存事業を凌駕する規模への投資戦略を策定する
- 思考の幅を広げ、あらゆる選択肢をクリエイティブに夢想しながら、非連続的な成長のための行ってを考案する
②社内での位置づけ整理・IR方針の策定
- 他の既存事業との関係性
- 社内向け、社外向けに位置付けを整理し、経営陣が本業として十分説明責任が果たせる状態
新規事業を卒業する基準
上記2点が実現できているか
感想
私が新規事業を立ち上げた理由は、育休から復帰し、コンサルタントとして育休前と同じレベルのコンサルティングサービスを提供できると思えなかったから。という理由でした。
著者は景品がもらえるからという理由で新規事業に応募したようですし、社内起業で新規事業を起こす人というのは、そんなプライベート事情からでも全く問題ないんだなと思いました。笑
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