私が勤める会社は12月決算で、1月から新しい期が始まります。
その新しい期の目標、組織は10月にほぼほぼ決まります。
ですので、8月後半から9月中旬は会社全体がそわそわします。
そんな私ももう若手ではないので、7月が終わった時点で12月の着地予測と来期の計画の準備が頭の中で浮かんでいました。
若手のころはなんのこっちゃわからないながらもリーダー陣が上司と密に連絡を取り合ったりしているのをみて、なんだか大変そうだな。自分はどうなるのだろうと分からないながらもそわそわしていたのを覚えています。
今年は新規事業を率いて2年目ですが、今年から評価制度が大きくかわり、本格的に新規事業のためのキャリアプランに転向して初めての年でした。
今までの評価制度は年間粗利を評価する仕組みで、新しい評価制度はKPIを設定してその達成具合で評価されるものでした。
この評価のされ方がよくわからずに、立てたときはこれだ!と確信して提出したKPIでしたが、半年走っているうちに設計ミスを感じるようになりました。
ミスっていることはわかりましたが、とはいえ正解が見えない。。。ということでいい本はないかなと思っていたらこの本を発見しました。
以下私の備忘録&感想です。
もくじ
KGI•CSF•KPIとは
KGI(Key Goal Indicator)とは、最終的な目標数値(ゴール数値)・・・売り上げ・利益・ユーザー数。
CSF(Critical Success Factor)とは、最重要プロセス(事業成功のポイント)・・・顧客訪問や提案活動。現場の努力で変化するプロセスであることが必須。
KPI(Key Performance Indicator)とは、最重要プロセスの目標数値(事業成功の鍵の数値目標)・・・CFSを数値で表現するしたもの。最も重要なプロセスであるCSFをどの程度実施すれば、期末にKGIが達成できるのかを表す数値。
KPI設定で間違いやすいポイント
①たくさんの数値目標を設定している
②現場でコントロールできない指標をKPIとして設定している
③先行指標ではなく、遅行指標を選択している
イケてるKPIの作り方
STEP① KGIの確認 例)利益○○億円
STEP②ギャップの確認 現在とKGIのギャップ
STEP③プロセスの確認 モデル化
STEP④絞り込み CFSの設定
STEP⑤目標設定 KPIの目標設定
STEP⑥運用性の確認 整合性・安定性・単純性があるかどうか
整合性・・・ロジックが正しいか
安定性・・・KPIの数値が安定的に入手できるかどうか
単純性・・・現場のメンバー全員が理解できるほどシンプルかどうか
SETP⑦対策の事前検討 KPI悪化時の対策と有効性の事前検討
数値が悪化した場合の4つの対応策
①さらに資金を投入する
②さらに人を投入する
③両方やる
④何もかえない
これらを
①いつ(時期)
②KPIがどれぐらい悪くなったら(程度)
③どうするか(施策)
④最終判断者(決裁者)
STEP⑧コンセンサス 関係者との合意
STEP⑨運用
STEP⑩継続的に改善
KPIマネジメントのコツ
KPIは全従業員のものであることが望ましい
KPIは経営者や管理者のものではなく、数字が悪化したら施策を変更するする必要があるが、従業員がKPIを知らなければいきなりの変更にびっくりしてしまう。
分母が変数の場合は要注意
率にすると、率を下げたくないと行動を起こしてもらえない可能性がある例)打率をKPIに置くと、打席に立たない方が打率をキープできる時がある
PDDSサイクルで回す
P(Planよく考えて)D(Decide素早く絞り込んで)D(Do徹底的に実行して)S(Seeきちんと振り返る)
SからPに戻すステップが重要
施策を複数設定しても、現場はそこからいつくか選択して実行するため、施策がうまく行ったかを検討するときに、実行した結果うまくいかなかったのか、実行しなかったからうまくいかなかったのかがわからなくなってしまう。
振り返りの周期を設定する
振り返るを犯人探しではない。きちんと振り返ることで良いことはもっと伸ばしていけ、悪かったことは原因を突き止めて同じ失敗をしないようにする
感想
イケてるKPIの立て方がわかりました。
KPIは年間単位で設定して、その改善を行っていくものとして使ってしまっていましたが、そうではなくてもっと粒度を下げ、期間も年間ではなく短期間で設定してPDDSサイクルで回して、達成したら次のKPIに行くものだということがわかりました。
来期のKGI、CSF、KPIをしっかり立てたいと思います。
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