まだSalesforceで消耗してるの?

働き方改革

Salesforce疲れしていませんか?

今回は仕事でSalesforceとkintoneの両方の管理者をしている筆者が、Salesforceの残念なところをリストアップしてみました。ついでにkintoneとの比較もしています。

コストが高い

何よりもこれ。
Salesforceは一般的なLightning Enterpriseエディションで月18,000円です。
対して、kintoneはスタンダードコースで月1,500円。

kintoneは年払いにすると17,640円なのですが、Salesforce1ヶ月分よりkintone1年分の方が安いということになります。

例えば、社員30名の会社があったとして、Salesforceを30ユーザで使うと年間648万円かかります。
kintoneなら年間53万円で済みます。

差額は595万円。
社員を1人雇えちゃうくらいの金額ですね。この差額以上にSalesforceを使いこなせているという会社もあると思いますが、数は少ないのではないでしょうか。

自分だったらこの差額でOffice365やクラウドストレージのbox、チャットワークを導入しますが、それでもまだまだ余りますねw

コストが高いのでユーザを限定するという罠

コストが高いので、Salesforceは営業メンバーだけで使っているという会社も多いのではないでしょうか。

営業組織だけでSalesforceを使う場合、情報が他の部署に共有されなくなりがちです。これにより伝達ミスによるトラブルが起きたり、見えている情報が違うので意見が食い違ったり、コミュニケーションに時間がかかったりすることはよくあります。

サードパーティ製プロダクトも高い

Salesforceとkintoneにそれぞれプラグインなどのサードパーティ製プロダクトが存在します。例えば、帳票作成とか、勤怠管理とか、他にもカスタマイズをしやすくしてくれるアドオンのツールです。こういったツールもkintoneよりSalesforceのものの方が割高です。

理由は簡単で、Salesforceの方が開発コストがかかりがちなのと、元々のユーザ利用料が高いからです。

月18,000円するSalesforceで月4,500円のツール追加は許容できる範囲内ですが、月1,500円のkintoneに月4,500円のツールを追加するのはハードルが高いですよね。

学習コストが高い

Salesforceはあらかじめ数十個の標準オブジェクトが定義されています。

これが親切なように見えて結構使いにくい。取引先・商談・活動など、オブジェクトごとに独特な仕様があり、その仕様を把握するだけでもかなり時間がかかります。

kintoneの場合、いろいろな使い方を想定したテンプレートは用意されていますが、元はすべて同じもの。kintoneではアプリと呼びますが、このアプリの作り方さえマスターすれば、あとは応用して他のアプリを作成できます。構造もシンプルでわかりやすいです。

apex vs JavaScript

こういったツールを使っていると、あぁしたい、こうしたい、と通常の機能では実現できないことを「開発」したい、というニーズが出てきます。

この時に重要なのがプログラミング言語です。Salesforceはapexという独自の言語があります。kintoneはJavaScriptというWEBの世界で広く使われている言語を使えます。

これがどう影響するかというと、apexは使えるエンジニアの数が限られているので開発を依頼すると高額になりがちです。JavaScriptは使えるエンジニアも多いので開発を依頼してもそれほど高額にはならなかったりします。

ついでにいうと、JavaScriptは広く使われているだけあって、ググればいろんな(日本語の!)情報が手に入ります。開発を依頼しなくても自分でできてしまうことも多いです。

オンラインヘルプに画像がない

Salesforceにはオンラインヘルプがありますが、なぜか文章のみのページばかりでめちゃくちゃわかりにくいです。画面キャプチャがあれば一発でわかるようなことも、文章のみだと理解できない、という状況は何度もありました。

Salesforceは営業が強い

Salesforceはとてもいい人材が揃っているいい会社です。そして営業のためのツールを売ってるくらいなので営業もマーケティングもめちゃくちゃ得意です。同じ業界でうまくいった事例をたくさん持ってきて提案してくれます。

ここまでやられると、いざ導入してうまくいかなくても、「Salesforceを使いこなせいのは自分たちのせいだ」と思ってしまいがちです。他の会社ではうまくいっていると聞かされているので。。

こうなってしまうと、どうにかして使いこなせるようになりたい、使いこなせるようになれば楽になれる、と考えるようになります。現実は理想に程遠い状態でも、高いお金を払っているだけに後戻りもできない。これが日本企業に陥りがちな状況です。

まとめ

今回はSalesforceの残念なところを中心に書いたので、kintoneのデメリットはあまり触れませんでした。確かにkintoneにもシンプルであるが故に不得意な部分が多々あります。

そして(残念なところばかり並べましたが)Salesforceも全世界で使われている良いプロダクトです。しっかり利益を出せている企業であれば問題になるほどのコストでもないですし、Salesforceの方が高機能なのでコスト以上にメリットを出せている企業もたくさんあると思います。

ただ、もし使いこなせていないのにSalesforceに高い課金を続けているなら、kintoneに乗り換えて楽になるという選択肢もあります。いろんな選択肢の中から最適なツールをチョイスして働き方改革しましょう。

ワークスタイルコンサルティングではkintoneの導入支援をしています。Salesforceからの乗り換えもお気軽にお問い合わせください。

コメント

  1. Salesforce経験者 より:

    > Salesforceは一般的なLightning Enterpriseエディションで月18,000円です。

    Salesforce もライセンスの種類によっては 月 3,000円ですよ。

    商談の管理 (予材管理)、営業員の活動管理くらいであれば、
    3,000円 / 月・人
    のライセンスで十分まかなえます!
    https://www.salesforce.com/jp/editions-pricing/app-cloud/

  2. ながすん より:

    コメントありがとうございます!
    あまり「Platformで使ってます!」という方を見かけないので記事のような表現をしちゃいましたが、確かに3,000円(管理者アカウント除く)でもkintoneのように使うことはできますね。
    あとはカスタムオブジェクト10個までというのをどう捉えるか…ですね!

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