なぜ日産はV字回復できたのか?仕事が出来る人とリーダーは違う

講演議事録

この記事は2015年2月に書いた記事です。

前のブログから転記しました。

去年から、「わかやま未来会議」という和歌山県出身(ゆかりのある)の若手ビジネスパーソンに和歌山出身の経営者に講演いただくことで、新しい気付きや発見をし、行動特性を高めるという目的で開催しているイベントの幹事をさせていただいています。

その第一回目の講演者はなんと日産自動車の副会長、志賀様でした。

講演を聴き、大興奮した私。
大好きなアーティストのコンサートに行った帰りのような興奮を感じました。

向上心をもって行動をしていると、必要・必然・ベストなタイミングで必要な情報を得ることができます。

「修羅場を呼び込め」

2015年2月20日

日産自動社株式会社

代表取締役 副会長 志賀俊之氏

1、リバイバルプラン実行前の日産

・大企業病

・危機感とビジョンの欠如

・マーケットシェアの恒常的低下

・つみあがった負債

・赤字常態化

・後追いとなった構造改革

2、日産の転機

・1999年3月ルノーとのアライアンス締結

・1999年10月カルロスゴーンによる日産リバイバルプラン発表

3、日産リバイバルプラン

・ゴーンの徹底した現場ヒアリング

・期間:99年4月~7月の約3ヶ月

・地域:日本、欧州、北米、アジア、中近東

・機能:生産工場、開発、購買、販売・マーケティング等ほぼ全部門

・階層:役員、部長、課長クラス

・総数:数百人

ゴーン語録

「長所・短所を知り尽くし、どこに可能性があるかを指南できるのは当事者だ。答えは全て現場にある」

・現場ヒアリングから出てきた不振の要因

利益追求の不徹底

顧客指向不足

機能横断、部門横断不足

危機意識の欠如

全社共通の長期ビジョン欠如

・回復のOpportunities

グローバルな勢力範囲と存在感

世界随一の製造システム

重要な分野における最先端技術

ルノーとの提携による相乗効果

有能で技術を持つ社員

→機能横断型のチームを形成

部門を越えたチーム編成

トップダウンとボトムアップ方式

聖域無し

強制無し

タブー無し

ゴーン語録

「経営における迅速さは決定の迅速さではない。行動の迅速さ。大切なのは問題を発見してからその問題が実質的に解決されるまでの速さ」

→発表して2年でV字回復。

4、なぜ日本人経営者ではできなかったのか

・日本はバブルがはじけて、リスクをとらない、横並び、自前自国主義にとらわれていた

・志賀さんはジャカルタ転勤時代にビジネス本を読み漁り、アジアビジネスの熱気とスピードを学び、ジャカルタの工場をフル生産体制にした実績があり、日本に帰って経営企画室に配属になった

・ジャックウェルチの社員向けの講演で年内に予算や利益目標が決定していたのに、年初の会議で「年末に発表していた予算より15%カットするが、利益目標は変えない。出来ない人は手を挙げて、出来る人に変えますから」といった講演に衝撃を受けた。日産もこれぐらいの衝撃が必要だと感じた。

・カルロスゴーンに出会う。カルロスゴーンの講演を聴き、同じ衝撃を受けた。

・日本人経営者は、プロフェッショナル(開発・職人)が社長になる人が多い。

・カルロスゴーんは30歳でブラジルミシュランの社長になって以来、経営者を生業としている「プロ経営者」

・経営者になりたい人は、若いときから経営の勉強をすべき

(例)トヨタの豊田社長

5、NRPの結果(日産社員の意識変化)

・会社のトップ層は決断や意思決定が早い

・会社の経営方針が明確になっていると感じる

・日産が好きだ

の指標が伸びた。

6、仕事ができる人とリーダーは違う(仕事が出来る人、一人で結果が出せる人とは)

スキル(語学力、プレゼンスキル等)、ナレッジ(業界、市場知識、専門知識等)、コンピテンシー(積極性、まじめ等)の3つがそろっている

・明確な夢があり、ギャップを埋める努力をし続けている

・競争相手が自社の同期などではなく、他社の同じポジションの人

7、真のリーダーを目指す~チームの力を引き出す~

・5人の部下に80の力を出してもらって、足りない部分を自分が人一倍がんばるのではない

・5人の部下に120の力を出してもらえるように、部下一人一人の力を引き出す、見出す、育成する、活用する

・この人のためにやりたいを作る

8、リーダーになるために何が必要か

・修羅場や壁から逃げずに挑戦する。

・修羅場や壁から逃げると、通常努力の先の自分、目標を持って努力した自分にしかなれない。真のリーダーにはなれない

9、志賀さんの過去

・希望と違っても腐らない

・今結果がでなくても何れ糧になる

・ここぞという時に勝負をかける

・そして修羅場が訪れる

10、志賀語録

・人生で一番幸せを感じるとき、それは自分の成長を実感している時

・越えられないと思った壁を越えた時、自らでは気付かない成長をしている

・修羅場が人を作る。自ら修羅場を呼び込む志を持つ者だけが、修羅場を越えられる

・野心がなければ、成長しない

・謙虚でなければ成長できない。

・他責でやっている限り見えてこない

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